地域通貨「姫」ネットで流通
インターネットを通じ、特定の地域や団体の間で通貨のやりとりを行う実験が、十月から姫路市内で始まる。事務局となる姫路工業大学環境人間学部が"中央銀行"となり、ボランティア活動をした人に、「姫」と名付けた電子マネーを発行する仕組み。将来、学生や市民の間で、本格的に流通させられるかどうかを探る。
エコマネー「姫」は、サービスを提供して受け取った地域通貨を、自分がサービスの提供を受けるときに使うのが特徴。同様の実験は、宝塚や神戸などで始まっている。
実験で使う通貨「姫」は、三十分のサービスを一通貨単位として「千姫」とする。紙幣などは用いず、インターネット上で通貨をやりとりする。
サービスは「自分のできることなら何でもよく、例えば、パソコンや語学の指導▽高齢者の話し相手や外出介助▽育児の補助─などを検討中。
構想では、「サービスを提供した」との申告に基づき、事務局が「姫」を発行。受け取った人は、「姫」を使って新たなサービスを受けられる。
十月九日から十二月十六日までの実験期間を設け、終了後、流通状況や利用者の評価などを調査して、実用化にむけて議論を深める。
通貨の発行元となる事務局で、実験の中心メンバーの一人、岡田真美子教授は「学生と、大学周辺の住民との中で、どんなサービスがマネーにあたるのか模索しながら進めたい」と話している。
十月六日午後一時半から同学部で、導入に向けたフォーラムを行う。エコマネーの提唱者で経済産業省の加藤敏春氏を招いた講演やパネルディスカッションを開く。