────────────
讀賣新聞 2001/10/25
────────────

「エコマネー」実験相次ぐ

「エコマネー」を使ってみませんか─。ボランティアをした対価として地域限定の通貨をやり取りし、人と人とを結びつけるエコマネーの実験が、ハリマ地域で広がっている。インターネット上で、ボランティア情報の紹介や架空の通貨を管理する姫路市の「千姫プロジェクト」と、紙幣を発行して手渡しで使用する加古川市の「加古川エコマネー研究会」。手法は違うが、住民間の善意をつないでいく試みに、両事務局は多くの参加を募っている。


エコマネーは、「エコロジー(環境)」「エコノミー(経済)」「コミュニティー(共同体)」の意味が込められ、地域の住民グループなどが発行する。一九九七年から加藤敏春・東大大学院助教授が提唱し、北海道栗山町の「クリン」、宝塚市の「ヅカ」など百以上の地域で実験、導入されてきた。ボランティアをした時間単位で通貨が得られ、自分が何かをしてもらう際には、その通貨を支払う。

「千姫プロジェクト」は、姫路工大環境人間学部の岡田真美子教授のゼミを中心に十月九日からスタート。インターネットのホームページに会員登録し、ネット上で通貨「姫」をやり取りする。三十分につき千「姫」を基準額にしている。

これまで大学生や主婦ら役81人が登録。「お願いね」「出来ますよ」「教えてね」など各コーナーに、「草抜きを手伝って」「パンク修理します」「うまいメーク教えます」など九十件を超える書き込みが寄せられた。同ゼミの四年石川知子さん(21)は「卒論のアドバイスやモーニングコールをしてもらえ、人の温かさを実感した。私も早く何かでお返ししたい」と話している。

「加古川エコマネー研究会」は、加古川商工会議所青年部などが発行する紙幣「RIVA(リバ)」を十一月三日から希望者に配布する。札は五百と千の二種類で、サービスの提供や紹介は市内十四地区にいる「コーディネーター」が窓口に。寺家町商店街の「エコポイント取り扱い店」でも買い物袋を持参すると、スタンプが押され、十点で千RIVAに引き換えられる。

現在、四十人以上が参加予定で、金沢孝・同会事務局長は「直接顔を合わすことで、地域の親交を深めることができれば」と話している。

姫路は十二月十六日、加古川は二月十日まで。登録は千姫プロジェクト(http://www.wdp.jp/eco/)、加古川商工会議所青年部(0794-24-3355)へ。


Back