エコマネー「姫」で姫路市を活性化
人・話題 ─ 姫路工大環境人間学部教授 岡田真美子さん
「エコロジー(環境)」「エコノミー(経済)」「コミュニティー(共同体)」を基本にボランティアによる地域活動を推進するエコマネーが全国で広がっている。兵庫県姫路市でも昨年十月から電子マネー「姫」を媒介にする「千姫プロジェクト」がスタートした。プロジェクトの事務局を担当する中心メンバーが岡田真美子・姫路工大環境人間学部教授(48)だ。
プロジェクト名は姫路城とゆかりの深い千姫にちなんだ。インターネットのホームページ(http://www.wdp.jp/eco/index.html)で会員登録し、「こんなことができます」というリストに参加。これを見た他の会員が「手伝ってほしい」とお願いし、謝礼として「姫」を支払う。
案内、発注、決済など、すべてインターネット上でやりとりし、他地域のように紙幣を発行しないが、現在の会員数は百六十三人にも上る。「携帯電話のiモードでも利用でき、自動家計簿などのシステムを整備したことが予想以上の会員数につながった」とみる。
仏教文学専攻の岡田教授がエコマネーに出合ったのは昨年五月。専門外の活動に最初はとまどったが、「面白そうだ」とゼミの大学生が率先して先頭に立った。北海道栗山町や兵庫県宝塚市などの先発組を研究し、情報技術(IT)を駆使した電子マネーシステムを考えついた。
「クラフト作りなら任せて」「メークアップ教えます」などリストの内容は多彩。振り込まれた「姫」の回数は一月初め現在で千二百四十五回に上った。「ボランティアをやりたいという個人の欲求をうまくすくい上げれば、エコマネーによる地域コミュニティーは広がる」と確信する。
現在のプロジェクトは二月末でいったん終了するが、継続を望む声が強い。「どこまで発展するか見てみたい」と研究者としての興味は深まる一方だ。