地域通貨でまちおこし
姫路の「千姫」モデルに続々
携帯電話やパソコンなど、IT(情報技術)を駆使した地域通貨を導入する動きが広がっている。さきがけは、二〇〇一年十月に同情した姫路市の「千姫」。全国で初めてインターネット上で通貨を交換できる仕組みを導入したが、その支援ソフトを無料開放した結果、加古川や北海道、青森、岐阜などでも同様の通貨の実験が始まった。年内には全国で十三地域が参加を予定している。(桑名良典)
支援ソフトを開放 全国十数地域で実用化へ
実験を始めたのは「ブナーン」(北海道黒松町)▽「LASSE」(青森市)▽「楽市」(岐阜市)▽「りば」(加古川市)。さらに「みみずく」(東京都豊島区)▽「COCOマネー」(同品川区)▽「ダルマ」(福島県白河市)─などが参加を表明。今春からの本格導入に向け、準備を進める。
千姫は、姫路工業大学環境人間学部の岡田真美子教授のゼミを中心に開発し、交換をすべて電子化したのが特徴。パソコンや語学の指導、育児手伝いなど三十分の地域サービスを行いネット上で登録すれば、一単位を取得。その分のサービスを受けられる。
仕事のアイデアの募集やスーパーの安売り情報などもネット上で展開され、すでに二百五十五人が加入、約千九百件のやり取りが行われた。
同教授らが開放したのは、ネット上で通貨交換する際の運営管理の負担を軽減する支援ソフト。ネットでソフトを提供できる「アプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)」 の技術を用いて、各地の地域通貨の運営主体が入手できるようにした。
岡田教授は「地域通貨により、環境対策やボランティアなど市場経済で評価しにくい活動が活発化する。「千姫」は携帯電話のメールからの利用が圧倒的に多く、使いやすいと評判が高い。この仕組みがさらに広がってほしい」と話している。