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山陰新聞 2003/03/02
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【「地域通貨」で客呼び込め】--岡山・表町商店街 県内初の流通実験

特定地域内で使途限定で使える「地域通貨」の流通社会実験が一日、岡山市の表町商店街でスタート。「表」を意味する英語から名付けた擬似通過「サーフィス(Sf)」の流通が始まった。期間は三月中。商店街単位の本格的な実験は県内初で、長船町商工会も四月の実験を目指して検討を進めている。

学生ら早速利用

同商店街有志、日本政策投資銀行、岡山大学生の"産官学"と市民が参加する「表町地域通貨研究会」(会長・中村良平岡山大教授)が商店街活性化を狙いに実施。Sfは、同商店街のイベントに参加したボランティアへの対価として三十分当たり二百Sfが提供される。同商店街の飲食店や衣料品店、化粧品店など約八十店で、支払いの割引や商品サンプルとの交換に利用できる。

この日は、同商店街で行われた「ひな祭り結婚式」の会場設営や警備にボランティアとして協力した学生ら約五十人と、商店街の落書き消しなどこれまで二回の活動に参加した延べ約八十人に、「50Sf」紙幣が手渡された。

ラーメン店などで早速利用する学生もおり、岡山大三年藤井智晴さん(21)= 総社市泉= は「普段、商店街に行かない若者もSfを手に買い物をしようという気分になるのでは。そうした広がりが活性化にもるながると思う」と話していた。

同研究会は、今回の実験をもとに、本格導入に向けて研究を続ける方針。日本政策投資銀行によると国内ではこれまで、商店街や町内会といった単位で約二百の地域通貨が流通したという。


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