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神戸新聞 2003/12/03
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【人間関係の広がりに必要 地域通貨「とんぼ」参加者アンケート】

評価の声多数 けれど・・・ 利用者5割

 地域通貨「とんぼ」を通し、まちの活性化を目指す龍野市の「龍野地区まちづくり協議会」(浅井昌信会長)は、今年五月からの取り組んだ第二回流通実験の実施結果をまとめた。利用者アンケートでは、回答者の約七割が地域通貨の流通に積極姿勢をみせる一方、使い勝手の悪さなど改善点も浮き彫りになった。(斎藤雅志)

 「とんぼ」は紙幣型の地域通貨。現金のやりとりになじまない福祉や環境美化、地域活動などのサービス活動の"お礼"として手渡され、地域限定で流通させる。受け取った人が新たなサービスを依頼することで地域限定で流通性を高め、地域の助け合いの機運を高めることを目的としている。

 今年、一-二月に続く二回目の流通実験は、五月十八日-十月十八日に行い、同市内を中心に九十九人が参加。利用者アンケートには約半数が回答した。

 主な調査結果をみると、同通貨については「人間関係の広がりのために必要」などの理由で約七割が「今後も参加する」と評価した。助け合いの輪が広がり「地域で安心して暮らせるようになった」との声もあった。

 一方、実験への参加者で「とんぼ」を利用しなかった人は約五割。理由として「相手のことがよく分からないため使いにくい」との声が目立ち、流通をうながす新たな仕組みづくりなどが課題として指摘された。

 同協議会の正田富夫事務局長(七五)は「会員同士の出会いの場を増やすなどして、利用が活発になるよう検討したい」と話していた。

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